災厄の波から救ってくれる四聖勇者のひとりとして異世界から送られてきた尚文。
しかし、盾役職はハズレという認識のせいで仲間ができません。
そこへ唯一自分についてきてくれたマインという冒険者に喜びますが、まさかの裏切りに合い初日から悲惨な体験をした第1話。
盾の勇者の成り上がりは「胸糞悪いキャラが多すぎる」で有名ですが1話目からイライラした人も多いのではないでしょうか…
ですが第2話では、亜人の幼女ラフタリアが仲間(奴隷だけど)に加わり
視聴者の心の処方箋になってくれる…はず(笑)
・盾の勇者の成り上がり2話の簡単なあらすじ
・盾の勇者の成り上がり2話の詳細あらすじ(ネタバレあり)
目次
盾の勇者の成り上がり2話のあらすじ
マインに裏切られ冤罪をでっち上げられたことで、他の勇者とも決別してしまった尚文。
この世界で1人やっていくことを決意しますが、自分の職が”盾”であるがゆえに攻撃力がありません。
そのためザコ敵を倒すのすら一苦労。
このままでは効率が悪すぎると気づいた尚文は自分の代わりに戦う奴隷として亜人のこども”ラフタリア”を奴隷商から買い取ります。
嫌がるラフタリアに戦いを強要する尚文ですが、次第に2人の間には絆が芽生え始め影響を及ぼしあうようになり─…?
盾の勇者の成り上がり2話ネタバレ
この先は盾の勇者の成り上がり2話のネタバレを含みます。
まだアニメを見ていない方は注意してください。
亜人の奴隷ラフタリアを購入
「安くて言うことを聞く奴隷がいい」と注文した尚文に、奴隷商はそれなら亜人がぴったりだと紹介します。
そこで尚文が購入したのは1話のラストで登場した亜人”ラフタリア”でした。
ラフタリアは持病持ち、精神的トラウマ持ちで奴隷商も手を焼いているといいます。
主従関係を確立させるため、奴隷商はラフタリアの胸にある”奴隷紋”に尚文に逆らったり裏切れば生命が削られる呪いをほどこしました。
奴隷には主人が違反条件や同行設定などを設定することができ、違反すればダメージが与えられます。
引用:盾の勇者の成り上がり
料金を払った尚文は、怯えるラフタリアを半ば強制的に連れていきます。
その背中を見送る奴隷商は「やはり選びましたか…」となにやら意味深な一言。
ラフタリアに戦いを強要する
尚文がまず最初に向かったのは武器屋。
そこでラフタリアへ装備と武器を買い与えた尚文は、ラフタリアを戦闘能力のない尚文の代わりに戦う戦士にするべく、手始めにマントの下に隠し持っていた初級モンスターを攻撃するよう促します。
いくら初級とはいえ、まだ幼いラフタリア。
当然、恐怖から拒否しますが「命令だ」という言葉に奴隷紋が反応しラフタリアにダメージを与え、その痛みから床にうずくまってしまいます。
その光景に「拒否すればお前が苦しむだけだぞ」と言い放つ尚文。
覚悟を決めたラフタリアはモンスターを攻撃し、見事撃破!
するとラフタリアと尚文に平等に経験値が入りました。
そのことに驚く尚文へ、一連の流れを見守っていた武器屋の店主が「前の嬢ちゃんのときは同行者設定してなかったのか?」と一言。
さらりと同行者設定というワードが出たあたり、この世界では仲間と旅をするなら同行者設定をするのが当たり前なのでしょうね。
武器屋の言葉により、やはりマインは最初から一切尚文の助けになる気がなかったのだ、ということを改めて思い知った尚文は、怒りで顔をゆがめます。
「俺はこれからお前に魔物と戦うことを強要する」とラフタリアに宣言した尚文。
ラフタリアを連れて店を出ていく尚文の背中を、武器屋の店主は複雑そうな顔で見送りました。
奴隷の扱い
尚文がラフタリアを連れて町を歩いていると、まだ幼い亜人の奴隷2人が怒鳴られながら働かされている光景を目にします。
その横でラフタリアのお腹が鳴り、音に気付いた尚文は「飯にするか」と食事処へ。
しかし食事処の入り口には『亜人立ち入り禁止』の文字が…
それに気づいたラフタリアは立ち止まりますが、気づかない尚文はずかずかと店の中に入り、ラフタリアにも早くしろとせかします。
主人には逆らえないので覚悟を決めてラフタリアも店の中へ。
客がきたとに気づいた店員は「いらっしゃいませー」と笑顔で対応しますが、盾の勇者だと気づいた途端に嫌そうな顔へ変化。
店で一番安い料理を自分に注文した尚文は、続けてお子様ランチを頼みます。
「えっ」と顔をあげて驚くラフタリア。
尚文は、ラフタリアがこっそり後ろの席のこどもが食べているお子様ランチを見ていたことに気づいていたのです。

引用:盾の勇者の成り上がり
尚文と出会って、はじめてラフタリアが明るい顔を見せた瞬間でもあります。
このときの尚文もやや声が優しくなっていて、ちゃんと優しさが残っていることに安心。
目に涙を浮かべてお子様ランチにがっつくラフタリアを見ていると今まで悲惨な人生を送ってきたんだなー…というのが伝わってきます。
「うまいか?」と聞くと「うん!」と即答したラフタリアに、尚文は少し笑顔を浮かべますが
マインに裏切られ冤罪をでっち上げられて以来、何を食べても味を感じなくなってしまった尚文は自分の食事を口に運んで、やはり味がしないことに表情を曇らせました。
ラフタリアにとっての盾の勇者
ラフタリアを訓練しながら、同行者設定による経験値でレベルをあげていく尚文。
尚文のレベルがあがると盾も成長し、新たなスキルを覚えます。
休憩中、「ご主人様は何者ですか」と訪ねるラフタリアに盾の勇者だと伝える尚文。
過去に両親から盾の勇者は亜人を大切に扱ってくれたのだと聞いていたラフタリアにとって、盾の勇者はずっと会ってみたい存在でした。
ラフタリアの過去
夜、一足先に眠りについたラフタリアは悪夢にうなされます。
夢の中には何かから逃げるように、ラフタリアを抱えて息を切らしながら走る両親と背後に迫るモンスターの姿。
やがて3人は崖に追い詰められ、両親の「生き延びてほしい」という思いからラフタリアは1人崖下へ突き落とされます。
下へ下へと落ちるラフタリアが最後にみたのは、両親がモンスターに襲われる光景でした。

引用:盾の勇者の成り上がり
泣き叫びながら、飛び起きるラフタリアに驚きつつも、優しく抱きしめてなだめる尚文。
女としてというよりは子をあやす親に近い感情のように思います。

引用:盾の勇者の成り上がり
「大丈夫だ…!」と言い聞かせる尚文の言葉は、なんとなく半分くらいは自分に言い聞かせているようにも感じました。
翌日、薬草を売り払った尚文は店の外で待たせていたラフタリアが、町中でボール遊びをするこどもを羨ましそうにみていることに気づきます。
「欲しいのか?」と聞くものの「あんなもの欲しくありません!」と否定するラフタリア。
ですが、左右に大きく揺れるしっぽに本当は欲しいんだな…と確信した尚文は、同じボールを買い与えます。
ラフタリアのトラウマ
数日間、共に生活をしてレベル上げを行ってきたふたり。
最初はおどおどしながら初級モンスターにナイフを突き刺していたラフタリアも、たくましく成長しました。

引用:盾の勇者の成り上がり
もう少し先へ進んでも大丈夫だな、と尚文が判断した矢先、うさぎのような獣のモンスターが飛びかかってきます。
慌てて盾変わりとなりラフタリアをかばった尚文は、モンスターを退治するよう呼びかけますが血が怖いラフタリアは”切ったら血が出る獣”のモンスターを嫌がり、拒否しました。
奴隷紋のダメージに苦しむラフタリアへ、尚文は「戦えないなら面倒を見ることはできない」と伝えます。
厄災の波に備えて強くならなくてはいけないにも関わらず、自分は守ることしかできない。だから誰かに戦ってもらうしかない。お前がダメなら他の奴に…
という言葉をきいて「厄災と戦う覚悟」と「見捨てられる恐怖」から覚悟を決めたラフタリアは、うさぎにナイフをつきたてます。
冷酷にも感じますが、尚文にとっての今は異世界といえど”現実”で、そのためには戦うしかないのですから、仕方のないことかもしれませんね…。
トラウマとの決裂
武器を新調した尚文とラフタリアは、近隣にあるリユート村という場所へ向かいます。
そこで、てっとり早く稼ぐ方法として炭鉱を教えてもらった尚文はラフタリアを連れてひと稼ぎしに行きますが、そこで首が二岐に分かれた犬のようなモンスターに遭遇。
そのモンスターはラフタリアの両親を殺したものとそっくりな姿をしていました。
パニックになるラフタリアを抱え、尚文は崖から飛び降り魔物から逃れます。
そこで最初の波のときに村のみんなや両親を犬の魔物に殺された過去を聞き、ラフタリアの夜泣きの原因を確信しました。
しかし、諦めない魔物はなおも2人を追いかけ襲ってきます。
尚文はラフタリアに過去のトラウマを克服させるため、自分が盾となりながら犬の魔物をさすよう命じます。
痛みと恐怖から涙を流しつつも、なかなか一歩を踏み出せないラフタリアをみた尚文は「戦えないならここから逃げろ。俺が時間を稼ぐから」と命令を解除。
血を流しながら魔物を押さえる尚文の姿が、自分を守って死んだ両親と重なります。
楽しかった2人の日々を再び失ってしまうと思ったラフタリアは剣を手に取り、ついにモンスターを倒したのでした。
まとめ:互いに影響を及ぼしあうふたりがいい感じ!
ラフタリアに出会うまで荒みきっていた尚文も、にこりと笑いはしないものの表情や声がやや穏やかになりました。
檻のなかで怯えきっていたラフタリアも、本来のこどもらしさを取り戻し、強く成長した回です。
- 1度目の波でラフタリアの村が魔物に襲われ、両親はラフタリアを守って死んだ
- ラフタリアが戦い尚文が盾となることでお互いを高めあう関係に
- ラフタリアがトラウマと向き合い、勝つ
こんな感じですかね…!
勇者が奴隷を買うなんて、おそらく普通の物語ならありえない出来事ですが、そういうのも”勇者”にたいする固定観念をくつがえしていて面白いなと思います。
心に傷を負った2人が結果的にいい方向へと進んでいてよかったです!
これからもどんどん絆を深めていくであろう2人の今後に期待ですね♪
