妊娠初期症状とひとつとして、つわりに悩まされるイメージがある人は多いのではないでしょうか。
体験談などを聞くと、とてもつらいという声も多いですし、一体いつから始まっていつまで続くのか不安な気持ちになりますよね。
この記事ではつわりの原因と症状、平均的な期間と対処法についてまとめました。
つわりの原因
妊婦さんの約7割が経験するという妊娠初期症状のつわり。
どうして妊娠すると、あんなにもつらい症状が出てしまうのでしょうか?
つわりについては長いこと研究されているものの、未だにハッキリとした原因は解明されていません。
しかし、いくつかの仮説が存在するので順番にみていきましょう。
1.hCGホルモンの急激な分泌によるもの
妊娠するとhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌されます。
hCGは黄体が退化するのを防いで子宮内を妊娠に適した状態に維持する役目を持っているのですが、
このhCGが急激に分泌される期間とつわりの期間が重なるため、これらの変化に体がついていけないのでは?という説が有力です。
ただし、つわりが全くない人もいることやhCGの量とつわりの重さが比例しないことから
すべての原因ではないと考えられています。
2.赤ちゃんを異物と認識している
妊娠初期の胎盤はまだ未熟です。
そのため、体が赤ちゃんを異物と認識してしまい一種のアレルギー反応を起こしているのではないかという説もあります。
3.自律神経の乱れ
急激な体の変化に自律神経のバランスが混乱し、副交感神経緊張状態をまねいて
自律神経失調症となってしまうことでつわりが起きるのではないかという考え方も。
4.妊娠中の体が酸性に変わるから
本来、人間の体はアルカリ性ですが妊娠中の母体は酸性に変わるといわれています。
そこで体内をアルカリ性に戻そうという条件反射的なものが働いているのではないか?という説です。
5.妊娠を維持し、流産を防ぐため
妊娠初期のお母さんが無理に体を動かして流産するのを防ぐためだという説や、
赤ちゃんに悪影響となる食べ物を体内に入れないように吐き気や嘔吐が起こるのではないかという説もあります。
どのような症状が出るのか
つわりによって引き起こされる症状は人それぞれですが主に
- 吐き気や嘔吐を引き起こす吐きづわり
- 唾液量の増加するよだれづわり
- 匂いがダメになるニオイづわり
- 眠くて仕方ない眠りづわり
- 空腹だと吐き気がする食いづわり
などがよくあげられます。
人によっては、頭痛や倦怠感を感じることも。
簡単にですが、それぞれのつわりについてどのような症状が出るのか解説していきます。
吐きつわり
ドラマや映画のシーンでよく見かける、つわりのイメージといえばこれじゃないでしょうか。
吐きづわりとは、食事を摂る摂らないに関係なく吐き気を感じる症状のことです。
症状の重さなどは人によってさまざまで
常に吐き気がする人もいれば、朝に吐き気を感じる人、症状が出たり出なかったりする人などがいます。
吐きづわりの妊婦さんは食事が摂れない人も多く、体重が5~10キロ減ってしまった・・という体験談も多いようです。
体重が減りすぎてしまったり、水すらも摂れないといった場合は妊娠悪阻として入院する必要があることも。
無理はせず、病院の先生に相談するようにしましょう。
よだれづわり
必要以上に唾液が分泌されてしまうつわりで
別名「唾液過多症」とも呼ばれます。
他のつわりと比べると経験する妊婦さんは認知度は低いもよう。
わたしは二人目の妊娠中に体験しました。
口内で不必要に増えた唾液が気持ち悪く感じたり、唾液が不快な味に感じることで吐き気や嘔吐に繋がるつわりです。
ニオイづわり
吐きづわりの次に多いのがニオイづわり。
いままで平気だった匂いがとつぜん受け付けなくなってしまう症状です。
炊き立てのごはんの匂いがダメになるといった話をよく聞きませんか?
また、悲しいことに旦那さんの匂いがダメになるというかたもいるようです。
旦那さんにとってはショックかもしれませんが、こればっかりは仕方のないことなので理解してもらうようにしましょう。
眠りづわり
睡眠時間にかかわらず、ひたすらに眠気を感じるつわりで
突然寝てしまうひともいるそうなので車の運転などは厳禁です。(眠りづわりじゃなくても基本は厳禁ですが)
食べづわり
こちらは1人目、2人目どちらのときも経験したのですが、
空腹になると吐き気をもよおすため、ずっと食べ続けなくてはいけないといった症状のつわりです。
食べているときは楽ですが、食べすぎて吐き気を感じることもあります。
また、食べすぎて体重が急激に増加してしまいお医者さんに注意されることも。
なるべくカロリーの低いものを間食に取り入れたりと工夫が必要です。
つわりの平均的な期間は?
つわりが始まる時期はいつ?
はやい人だと妊娠4週目あたりからつわりの症状を感じることも。
平均的には妊娠5週目くらい(妊娠1ヶ月を過ぎたあたり)から感じるようになる人が増える傾向にあるようです。
つわりのピークはいつ頃?
統計的には妊娠3ヶ月(8~11週)頃にピークだと感じる人が多いですが
人によってつわりのピークだと感じる時期は前後することがあるようです。
つわりが終わる時期は?
毎日続く体の不調に、いつまで続くの・・?と不安を感じるでしょうが
つわりのピークを過ぎると徐々に落ち着いていき、16週くらいで治まることが多いです。
14週までに50%、22週までに90%の人が落ち着くと言われています。
つわりの対処法
つわりの症状が人それぞれのように対処法もひとつではありません。
体験談もふまえて、つわりへの対処法をまとめていきます。
とりあえず寝る・横になる
わたしの場合、疲れを感じるとつわりが酷くなったように感じます。
夕方になると吐き気が強くなったり・・
上の子がいるので家事をサボれない!と思って頑張っていたら切迫流産になりかけたので、それからは上の子が帰ってくるまでは横になって
帰ってきたら夕飯作りをする、など極力休むようにすると比較的楽に過ごせるようになりました。
家にいると休めないという人は、はやめに実家のお世話になることを検討してもいいかもしれません。
こまめに食事を摂る
食べつわりだったので、外出時は飴やクッキーなど間食用のおかしを持ち歩くようにし
食事も1回あたりの量を減らして回数を増やすようにしました。
それでもカロリーが気になるときは、炭酸水を飲んでやり過ごしてました。
強炭酸が満腹感もよく、おすすめです!
味がついてないほうがつわりの時期は飲みやすいですよ。
吐き気対策にエチケット袋
いつ起こるかわからない吐き気や、よだれつわり対策に
エチケット袋
嘔吐物を固めてくれるタイプだと、その場で捨てられない場合もこぼれる心配がなく安心です。
よだれつわり対策としては空の水筒やペットボトルを持ち歩き、気持ち悪くなったら唾を吐き出すのも楽になります。
マスクをつける
におい対策にマスクをつけると匂いを感じにくくなるうえに、風邪対策にもなります。
インフルエンザや風疹予防として、妊娠中は日頃からつけておくことをオススメします。
気を紛らわす
音楽を聴いたり、映画をみたり
なにか好きなことに没頭して忘れるという対処法もあります。
意外と違うことに没頭するだけで、つわりのことを忘れられる時間が増えたりしますよ!
まとめ
つわりは本当に人それぞれ。
1人目と2人目では全く違う症状が出ることも珍しくはありません。
始まる時期や終わる時期、症状の程度なども人によってさまざまなので周りと比べて戸惑うこともあるかもしれませんが、
他人と比べる必要はないんです。
どれだけ辛いつわりでも、いつか必ず終わりがくるのでいろいろな対処法を試して自分が少しでも楽になれる方法を見つけてみてくださいね。