今回ご紹介する【カカフカカ】は色々こじらせすぎた男女の恋愛物語。
大人になるにつれ、いろんなことを悟った人に深く刺さる漫画です。
本記事では、カカフカカのあらすじと見どころを紹介します。
目次
カカフカカのあらすじ
カカフカカは人間関係や性欲といったものをテーマにした、甘いだけでは終わらないリアルな恋愛物語。
シェアハウスという狭い空間で巻き起こる物語は、『人間関係』をぎゅっと凝縮したような濃さです(笑)
心理描写がすごく自然なので、読んでいるうちに感情移入してしまうこと間違いなし!
さっそく、カカフカカのあらすじを紹介します。
シェアハウスに元カレが住んでいた!
主人公の亜希は24歳のフリーター。
付き合って4年、同棲して2年の彼氏の浮気現場に直面して家を飛び出しますが、お金がないため家を借りることができません
話を聞いた親友、のりちゃんの紹介でシェアハウスに住むことになりますが、そこには中学時代の同級生・本行智也が住んでいました。
よみがえる黒歴史時代
本行は亜希にとって初めての彼氏でもあり、黒歴史時代を思い出させる最悪な相手。
まさしく亜希がそのタイプ。
高校・大学と進学していくにつれて”あれ?自分って実はそんなに凄くないのかも?”と薄々気付き始め、就活でことごとく『いらない』と言われたことで完全に自信を失います。
もともと、自分に対する自信が大きかったせいもあって亜希は恥ずかしいやら何やらで『自分なんて』が口癖の卑屈ガールに変貌。
だからこそ自意識過剰だった中学時代をよく知る本行は、嫌な思い出の1つなのです。
しかし敷金礼金を払うお金はない、でも家へ戻って他の女と寝たベッドで寝るなんて絶っったいに嫌!
という背に腹は代えられない事情でシェアハウスに住むことを決めた亜希。
現在の本行は出版系の仕事についており、コンビニでアルバイトしている自分と比べた亜希は惨めな気持ちを味わいます。
「君にだけ」
共同スペースを説明するため、本行と台所を回っていた亜希はキッチン上の棚が少し空いてるのが気になって閉めようとしたさい、中の鍋が頭上めがけて落下!
……するのを、本行が危機一髪で止めるのですがぴったりと亜希の背中に密着した本行に異変が。
出典:カカフカカ1巻
当たっているのです、尻に。なにかが!
その状況に「ごめん!」と慌てるでもなく、口説くでもなく、本行が取った行動は「実はここ2年ほど、勃ちません」という、まさかのカミングアウトでした。
突然のカミングアウトに戸惑う亜希(当たり前)
しかし、それと同時に自信を喪失した亜希にとって”自分だけ”というのは久しぶりに優越感を感じれる話でもあり、喜びます。
そして「絶対にヘンなことはしない」という、何とも曖昧な約束のもと亜希は本行の『勃ちトレ』に協力することになるのでした。
カカフカカの見どころ
漫画【カカフカカ】の見どころを紹介します。
特におすすめしたいポイントを、3つ厳選しました!
心にグサグサ刺さる!
カカフカカは「自信を失った主人公」の心理描写がとても自然!
きっと誰しも、自分って案外才能あるんじゃないか?と期待したことって1度くらいはあると思うんです。
そして、その多くは大人になるにつれ、世の中の広さを実感すると同時に”自分よりもっと才能のある人物なんて、たくさんいる”
という事実を目の当たりにしたことでしょう。
本行もまた、仕事面は成功しているように見えて男としてのプライドを失う、という挫折を味わっています。
だからこそ、彼らがどんな選択をしてどんな結末を迎えるのか?が気になって仕方ありません!
性欲は愛情なのか?という最大のテーマを題材にしている
本行が自分にだけ反応するのは、愛情ゆえなのか、ただの性欲なのか…
多くの女性が、1度は悩んだこともあるだろうテーマが生々しく描かれています。
中学時代の元カレと言っても、付き合おうと言ったのも亜希で、これといって恋人らしいことは何一つなかったという間柄。
だからこそ、愛情なのか性欲なのか、イマイチよくわからない。
最初は純粋に自分だけという言葉に『特別』を感じていた亜希ですが、次第に思い悩んでいきます。
唐突にやってくるキュン!シーン
物語はシェアハウスを中心に展開されます。
シェアハウスには、亜希と本行のほかに部屋の主・長谷と本行の熱狂的ファン・あかりが暮らしており、どの登場人物も癖が強い!
なので展開のパターンが読めないんですよね。
ひと癖もふた癖もある登場人物たちが、もがいて・あがいて・唐突にやってくるトキメキシーンは中毒性がありますよ!
まとめ:カカフカカは大人に読んで欲しいビターな恋愛漫画
カカフカカは疲れ切った社会人にこそオススメしたい、大人ビターな恋愛漫画です。
テーマがとても繊細ですが、生々しすぎない程よいバランスで描かれているので男性も女性も楽しめること間違いなし。
現在、カカフカカは8巻まで発売中。一体どんな結末を迎えるのか、展開から目が離せません!