つわりと聞いてまず思いつくのは、ドラマなんかでよく見る吐きつわりやニオイつわりじゃないでしょうか。
まさか、つわりでよだれがたくさん出るようになるなんて、びっくりして何かの病気じゃないかと心配になった妊婦さんもおおいのでは?
よだれつわりは知らない産科医もたまにいるくらいマイナーなつわりのひとつなんです。
わたしも二人目妊娠でよだれつわりを経験して初めて存在を知りました。
もちろん最初は、よだれつわりなんて種類があるとは知らなかったので何かの病気では?
と不安になり「妊娠初期 よだれ 多い」などで調べまくったものです。
よだれがたくさん出る、なんて吐くより楽じゃない?と思われがちですが実際はかなりつらいもの。
この記事では、そんなよだれつわりの体験をふまえていつまで続くのか、原因と対策は?といった疑問についてまとめました。
目次
よだれつわりの原因は?
現段階でつわりが起こる原因がはっきりと解明されていないので、よだれつわりについても明確な原因はわかっていません。
ですが、次のような要因があると言われています。
水毒によるもの
水毒という言葉も聞きなれませんよね。
水毒とは、体の中の水分の状態が代謝障害を起こしている状態のことです。
通常であれば摂取した水分は排出されるものですが、それがうまく外に出せなくなり体内に溜まることで異常分泌などを引き起こします。
つまり、排出がうまくいかずに溜まった水分が粘着質の唾液になって出てきているわけです。
それがよだれつわりに繋がっているのではないか、と言われています。
妊娠による体内ホルモンの変化
妊娠前と妊娠後で大きく変わるホルモンにhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)とプロゲステロンというものがあります。
ひとつずつ簡単に説明していくと、
hCGとは妊娠すると急速に増加する糖タンパク質で、脳の中枢神経系を刺激する役割を担っています。
そしてプロゲステロンとは、別名「黄体ホルモン」とも呼ばれ基礎体温を上げたり妊娠しやすい体をつくる、女性にとって大切なホルモンのこと。
hCGは黄体を刺激してプロゲステロンが低下しないようにする働きがありますが、実はプロゲステロンには消化機能を低下させる働きもあるんです。
それによって、低下した消化機能を補うために消化機能のあるよだれが多く分泌されるのではないかとも言われます。
ビタミンB6の摂取不足
一般的な唾液過多症の原因は、副腎皮質ホルモンの増加によるものとされています。
副腎皮質ホルモンはセロトニンという物質の低下によって増加するのですが、
セロトニンを促進させるにはビタミンB6が必要不可欠。
しかしビタミンB6は水に溶けやすく、熱や光に弱いという性質を持っています。
一応、腸内でも生成されますがその量はほんのごくわずか。
なので食事によるビタミンB6の摂取が大切なのですが、つわりによって食べられずにいると
ビタミンB6が不足し、セロトニンが低下→副腎皮質ホルモンが増加してよだれつわりに繋がっているのではないかとも言われます。
よだれつわりはいつまで続く?
つわり自体、個人差が大きいのでいつまでに終わるという明確な期日はありませんがよだれつわりは出産まで続く人が多いような気がします。
わたしの場合、四六時中よだれが出てつらい!といった状態は安定期に入る頃に落ち着きましたが
寝るときだけよだれが気になる状態が二人目を産むまで続きました。
横になった状態のみよだれが出ていたので、もしかして単純に自分が口を開けて寝てるだけ・・?
と少し疑いましたが、産んだらピタッと消えたのでよだれつわりだったのでしょう。
よだれつわり対策
ペットボトルや水筒などに吐き出す
長時間外出するときは必ず持ち歩き、我慢できなくなったら吐き出していました。
トイレが見つかればいいですが、そうとも限らないですし道端に吐き出すわけにもいかないので・・・
寝るときも気持ち悪いと思うので、枕元に置いておくとすぐに吐き出せていいですよ。
飴などをなめて誤魔化した
ちょっと銀行へ、などそのへんのお出かけには飴を食べて誤魔化していました。
ガムでもいいのですが、味がなくなってくると余計によだれの味が際立って気持ち悪くなったので味がなくなる前に吐き出すほうがいいです。
ビタミンB6を摂取する
つわりの時期に食事で摂るのは難しい人も多いと思うので、サプリなどを活用しましょう。
妊娠初期に摂取を推奨されている葉酸と一緒にビタミンB6が摂れるサプリもあるので、サプリの量を増やしたくない人はそういうものを選ぶといいかもしれませんね。
妊娠時期に合わせた栄養を【ショウガヨウサン】は葉酸サプリですが
ビタミンB6も1.4mg含まれていて、基準摂取量を補えます。
まとめ
よだれつわりは、マイナーなつわりのため同じ経験をした人が周囲いなかったり
なかなか理解されないことも多く、つらい思いをしている人もいるかもしれません。
しかし、きちんと対策することで症状や不快感を軽減することは可能なので諦めずに乗りこえてくださいね。